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雑賀孫市

 投稿者:余湖  投稿日:2020年 1月30日(木)04時11分18秒
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  『国盗り物語』において、秀吉と並んで最も好きになったキャラクターが雑賀孫市だった。

孫市はとにかくいいやつだったのである。明るく友達思いで、その上実力者でもあった。大河で実力者として描かれていたので、子供の私は、雑賀衆というのは、武田や毛利と並ぶくらいの勢力を持っているのだと思っていた。まあ、雑賀衆を石山本願寺に置き換えてしまえば、武田や毛利と同程度に織田家に脅威であったことは間違いない。

その行動も颯爽としていて、見ていて気分がよくなるほどだった。

なぜ『国盗り物語』で雑賀孫一?と思ってしまうところであるが、大河ドラマ『国盗り物語』の後半においては、同じ司馬遼太郎作品の『新史太閤記』『梟の城』『尻啖え孫市』『功名が辻』『播磨灘物語』などにあるエピソードも紹介されていた。

秀吉や黒田官兵衛はともかくとして、なぜか葛籠重蔵や雑賀孫市、山之内一豊なども重要人物として描かれていたのである。

特に葛籠重蔵に関するエピソードは完全にフィクションであり、「このエピソードいる?」と思っていた。重蔵を演じていたのは『太陽にほえろ』の山さんだったので、それなりに印象的ではあったのだが。

雑賀孫市を演じていたのは林隆三であった。林隆三は大好きだったということもあり、それだけでも孫市が気になった。

何しろ林隆三といえば、超絶面白い時代劇の最高傑作、不滅の金字塔と(自分が思っている)『天下御免』で右京之介を演じていた人物なのであった。右京之介もいいやつであったが、孫市もいいやつで、秀吉とのやり取りがとても好きであった。

孫市はある日、たまたま都を歩いていて、どこかの寺院に参詣して階段を登っていたとある女性の足を見てしまう。

その足を見ただけで孫市はその女性にほれ込んでしまう。周囲の人に「あの女はどこの人だ?」と尋ねると、「あれは織田家の姫である」という答えが返ってきた。

そこで、その姫を嫁にもらうべく、岐阜城下に乗り込んでくるのである。それも赤い羽織を着て「日本一」という旗指物をさして、である。

織田家では、それが雑賀家の惣領であるらしいことを悟り、何とかして、雑賀衆を味方につけようとして、秀吉に孫市を味方に取り込むようにと使命を与える。

そこから秀吉と孫市との交流が始まって行くのである。

信長の前で鉄砲衆の実力を披露し、越前金ヶ崎城の殿戦においては、秀吉と共に織田家のために大活躍をする。

しかし、孫市が見たというような女性は織田家にはおらず、信長は適当な女を孫市にあてがおうとしたのだが、女を見る目の優れている孫市はそんなものには騙されない。「この女ではない」とすぐに見破られてしまう。

結局、孫市が見た女性は、石山本願寺の檀家の織田家の女性であった。そこで、孫市は石山本願寺に身を投じ、織田家とは敵対していく、といった具合。

孫市が敵方になってしまったのは残念であったが、最後まで孫市はいいやつとして描かれていた。

そんなわけで、雑賀孫市は、とても好きな人物となったのである。
 
 
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