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アイアンキング

 投稿者:余湖  投稿日:2020年 1月 4日(土)04時59分20秒
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  円谷プロ以外の特撮もので、最高の傑作は?と言われたら、私はアイアンキングを挙げる。

何しろアイアンキングには、他の特撮にはない独特の展開が見られるし、今見てもけっこう面白いのである。

アイアンキングについて、一般によく言われることは「アイアンキングが弱すぎる」「人間の方が主人公」といった指摘だと思う。それはまったくその通りである。

普通の特撮ヒーローものでは、人間が倒すことのできない敵を、巨大ヒーローが倒す、という展開が定番である。というか、例外はまずない。唯一の例外がアイアンキングである。

毎回の物語の終盤にアイアンキングは登場してくるが、敵を倒すことはできず、敵を倒すのは常に静弦太郎(石橋正次)なのである。

アイアンキングのエネルギーは水であり、その活動限界は1分間だけである。これでは敵を倒すことができないのも当然であろう。

アイアンキングが初めて敵を倒したのは、確か20話辺りになってのことで、「いったいどうなっちゃったの?」と思ったものである。全編を通じてもアイアンキングが敵を倒したのは数回だけだったと思う。

アイアンキングの主人公はあくまでも静弦太郎なのである。

設定はちょっとやばい。最初の敵不知火一族は、現在の日本人を大和政権と呼ぶ、本来の先住日本人という設定である。

次の敵の独立幻野党も、現日本人をヤマト政権と呼び、革命のためには人の命の犠牲をなんとも思わない過激集団となっている。

しかし、人間ドラマの部分がなんとも面白い。静弦太郎と霧島五郎(浜田光夫)のコンビの掛け合いがとても面白いし、静弦太郎のクールな性格設定も(たとえば、相手が女でも平気でぶんなぐる)当時はとても斬新であった。というか、現在ではとうてい設定できないであろう。

毎回の女性ゲストも素敵な人が多かった。特に志摩みずえは可愛かった。典型的なストーリー展開は、
静弦太郎と女性が出会う → 女性は最初は静弦太郎に反発するが、やがて静弦太郎に惚れてしまう(これが死亡フラグ) → 最後は女性が敵に殺されてしまう といった展開。

もっともこれは中盤以降の話であり、不知火一族編では、静弦太郎と霧島五郎とゆき子の3人の旅が描かれている。(もちろんゆき子も最後は殺されてしまう)

静弦太郎はとても非情な人物として描かれている。
1人と100人のどちらを犠牲にするかといったような場面では、迷うことなく1人を見捨てる。

目の前で助けを求めている人がいても、敵を攻撃して被害を拡大させないことを優先し、助けを求めている人を見捨てる。

しかし、それはそれで当然のような気がする。通常のヒーローだったら、1人の犠牲にもためらって100人をも危険な目にあわせたり、1人を助けるために被害を拡大させてしまったりするのが当たり前である。それは子供心に、どうなのかなって思っていた。静弦太郎の行動はとにかく合理的なのである。

しかし、何話だか忘れたが、シスターに無理やりキスしてしまったのは、今だったらセクハラとして非難されるだろうなあ。

とにかく静弦太郎を描くのがアイアンキングの主眼であり、彼をヒーローとしたドラマであったのだが、その独特の展開が、心に残る作品であったと言えるだろう。

もう1つ、アイアンキングは、デザインが秀逸で、かっこよかった。宣弘社の特撮は、前番組のシルバー仮面も含めて、デザインがとてもかっこいいと思う。

やはりヒーローはかっこよくなきゃね。

静弦太郎が馬に乗って走って行くED「一人旅」がとても好きだった。第6話のラスト部分+ED
https://www.youtube.com/watch?v=dRRr8s8POZQ

OPはこちら。懐かしいなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=2ftVx32nUzg

第10話の志摩みずえ。弦太郎に関わったために殺されてしまう・・・・。
 
 
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