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百舌古墳群の世界遺産登録について思うこと

 投稿者:余湖  投稿日:2019年 5月15日(水)05時24分59秒
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  先日来、このニュースをやっている。
こうして日本の遺跡が世界遺産に登録されていくのは、喜ばしいことと思うが、それを喜ぶ世間の人の思惑を聞いていると、ちょっと違和感を感じてしまう。

インタビューを見ていると「町おこしになる」「関連グッズが売れる」といったように、観光資源としてたくさんの来客が来て地元が潤うことを期待している人が多いように思う。

しかし、観光資源として、それだけの恩恵を地元にもたらすことができるものかどうか、疑問に感じるのである。理由は2つ。

1つは、見学できないことである。天皇陵墓はすべて立入禁止なので、外側から堀を眺めることしかできない。ピラミッドなどと違い、高さはあまりないので、外側から見たら、池と森にしか見えないだろう。果たして観光客が満足できるような見方ができるのであろうか。

以前、世界遺産登録された軍艦島を訪れたことがあったのだが、せっかく上陸しても見学できる箇所はほとんどなく、欲求不満な気持ちになったことがあったし、また行きたいとはとても思えなかった。

仲哀天皇陵や仁徳天皇陵は戦国期には三好氏の城郭として利用されており、仲哀天皇陵には二重の横堀や竪堀、枡形、櫓台なども残されているらしく、城郭マニアの私としてはぜひ見たくなってしまうところであるのだが、全く立ち入ることができないので、本当にそんなものが存在しているのか確かめるすべもない。

2つは、周囲に住宅地が密集しすぎていることである。これは先日、現地の古墳利用城館を見学しようとして思ったことなのであるが、堀のすぐ脇まで住宅が密集しており、周辺の道路は狭く、車を停めて置けるところもない。土地勘のない人は、どこをどう歩いて行けばたどり着けるのかもよく分からないだろう。世界遺産を見学したいという人は、おそらく歴史を感じる雄大な遺構を見たいと思っているのではないか。しかし、実際に見られるのはほとんど込み入った都会の住宅と私有地ばかりである。
テレビでは「現在の民家と古代の遺跡が共存している姿が素晴らしい」とか言っていたが、要するに遺跡の周辺部まで都市化が進んでしまっただけのことであり、それが果たして見どころなのであろうか。私には二律背反している要素にしか思われない。

百舌古墳群は、遺跡としては貴重なものであり、素晴らしいものであるが、見学するには向いていない。
だから、これによって町おこしをしたり、観光資源として利用するのは、ちょっと難しいのではないかと思うのである。

話は変わるが、日本のこうした遺跡をユネスコが積極的に世界遺産登録しようとしている背景には、中国や韓国の戦争関連資料の登録に反発してユネスコ脱退を匂わせている日本に対する、おもねりがあるように感じてしまうのはうがちすぎであろうか。日本の分担金がなくなればユネスコの運営が難しくなることは間違いないからである。

そうした政治的な背景なども考えてしまうと、「世界遺産といってもなあ」などと感じてしまうのである。

 
 
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